2010年から岐阜県飛騨市神岡町池ノ山の地下で建設が進められている大型低温“重力波”望遠鏡「KAGRA」(かぐら)で、2012年から行なわれていた「地下トンネル」の掘削が完了したことが、2014年3月末に発表されました。

■ NRTTKR

大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」

「KAGRA」は、世界で初めての、「重力波」の直接的検出を目指した研究プロジェクトです。

「東京大学宇宙線研究所」が中心的な推進機関となって、国内28機関155人、国外3機関76人の研究者が参画して進められています。

[browser-shot url=”http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp” width=”400″]

「KAGRA」のWebサイト

 「KAGRA」本体を格納する地下トンネル部は、地表から200m地下に掘削されています。
このトンネルは、片腕3kmを2本もつL字構造をしており、両腕部合計6kmには0.3%の傾斜がつけられています。

今回、掘削完了が発表されたのは、この「KAGRA」本体トンネルのほか、本体への誘導トンネルも含め、総延長7,697mのトンネルです。

 ちなみに岐阜県飛騨市神岡町池ノ山は、有名なニュートリノ検出装置「スーパーカミオカンデ」や反ニュートリノ検出器「カムランド」が設置されている場所でもあります。

※「カムランド」は、小柴昌俊東京大学名誉教授のノーベル賞受賞研究の元になった「カミオカンデ」の跡地に作られた観測装置。

「重力波」とは

「質量をもった物体」が「(軸対称でない)運動」をすると、「時空(重力場)の歪み」が波動として光速で伝わっていきます。

KAGRA002

時空(重力場)の歪み

 これが「重力波」(gravitational wave)で、アインシュタインの一般相対性理論によって存在が予測されました。

KAGRA003

「重力波」は「ビッグバン」の直後に急速に膨張した、という仮説が立てられている。