今日では大画面かつ高解像度の液晶ディスプレイが手軽に利用できるようになった。
中にはLEDバックライト採用による省電力化が図られていたり、キャリブレーション機能の内蔵によって常に最適なカラーバランスを保つ機種などもあるが、その分価格が高くなり、一般ユーザーは手を出しにくい。
今月は、ディスプレイ自体の特別な機能を使わずに、より快適な環境を作り出すことができるソフトを中心に紹介する。

■ 知見 光泰

ZoneScreen

マルチディスプレイ環境を作る


マルチディスプレイ環境があると、オンラインマニュアルを参照しながらアプリケーションを操作したり、攻略サイトを参考にしながらゲームをしたりする際に非常に便利だ。ただ、デイトレードなどを本格的にやっている人を除き、専用のマルチディスプレイ環境の実現はなかなか難しい。
「ZoneScreen」は、ネットワーク接続された他のPCのディスプレイを使って、マルチディスプレイ環境を作ることができるソフトだ。

著作権者 Vasily Tarasov
バージョン1.1.13.0
ファイル名ZoneScreen_fre_wxp_x86_en.msi(XP/Vista/7 32ビット版)
容量474,112バイト
種別フリーソフト
対応OSWindows 2000以降
登録場所
http://www.zoneos.com/index.htm


「同一ネットワーク上のPC」、あるいは直接ケーブル接続されたPCなど、相互に通信可能なPCのディスプレイに画面を転送することにより、疑似的なマルチディスプレイ環境を作り出す。
多少の操作は必要なものの、「Linuxマシン」や「Androidタブレット」などのディスプレイも使える。

使い方

①インストール

 本ソフトでは、マルチディスプレイ環境を利用する側を「Server」、ディスプレイを提供する側を「Client」と呼び、その両方に本ソフトをインストールする必要がある。
 Windowsのバージョンごとにインストーラーのファイルが異なるため、当然ながら使用環境に合致したものを用いる。

 なお、「Server」のOSが「Windows Vista/7」の「64ビット版」の場合、ドライバのデジタル署名の関係で本ソフトのディスプレイドライバが正常に組み込めない。
 そのため、インストールに先立って、「管理者権限」のコマンドプロンプトで「bcdedit /set testsigning on」を実行して再起動し、Windowsをテストモードにしておく。
(インストール完了後は「bcdedit /set testsigning off」で通常モードに戻してもかまわない)。
 また、安定した画面転送をするために、「Windows Aero」を無効にすることが推奨されている。

②ディスプレイの追加

 Windowsのコントロールパネル項目(「Windows 7」の場合は、「ディスプレイ→ディスプレイ設定の変更」)により、マルチ用のディスプレイを追加する。
 さらに、「複数のディスプレイ」欄に「表示画面を拡張する」を指定する。

③プログラムの起動

 まず「Server」側で本ソフトを起動し、表示されるダイアログ(画面1)で「Act as a server」を選択後、次の項目を設定する。


・使用するTCPポート番号
・マルチ用に使用するディスプレイとその解像度
・毎秒の転送フレーム数
・フルコピー・レート


01-1

画面1 「Act as a server」を選択

 ここで、「フルコピー・レート」とは、何フレームごとに全イメージを転送するかを決める値だ。
 これらの項目を設定後、「Start」ボタンをクリックすると「Server」側での画面転送が始まるので、「Client」側で本ソフトを起動する。

 「Client」側では、「Act as a client」を選択して、次の項目を指定する。


・使用するTCPポート番号(Server側と同じ値)
・Serverのホスト名またはIPアドレス


 そして、「Next」ボタンをクリックすると、「Client」側にセカンダリディスプレイに相当するウィンドウが開く。
 本ソフトによるマルチディスプレイは、実際のものに比べれば多少のもっさり感があるものの、充分実用になる。