スマホOSが増えるたび、アプリケーションを「どのOS向けに」開発するか、悩みは深まっていきます。
この連載では、多くの環境に同時にアプリが展開できる「HTML5アプリ」の開発技法を取り扱っていきます。
第1回の今回は、背景と「PhoneGap」について紹介します。

■ うみさま(@umisama)

増え続けるバリエーション

ここのところ、携帯電話業界ではプラットフォームの多様化がまた進みつつあります。
今までは、スマホのプラットフォームと言えば、「iPhone」に代表される「iOS」と、「Android」が主流でした。
しかし、最近になって、ドコモは近日中に「Tizen」プラットフォームを取り入れると表明し、KDDIは「Firefox OS」の採用に前向きな姿勢を示しています。
また、マイクロソフトも「Windows Phone 8」を日本に投入するかもしれません。

もし、これらがすべて実現すれば、今年末のスマホ売り場には、実に5つのプラットフォームを搭載したスマホが併売される状態になるのです。

日本で発売される(見込まれる)プラットフォーム

 プラットフォーム名提供会社登場年(日本)
1AndroidGoogle2009
2iPhone(iOS)Apple2009
3Windows PhoneMicrosoft2011
4FirefoxOSMozilla Foundation2014?
5TizenLinux Foundation2013?
この流れは、筆者のようなモバイル愛好家には興味深いものですが、一方で、デベロッパーとしては「自分のアプリをどのプラットフォームに向けて提供するか」という悩みをより深いものにしています。
スマホアプリ開発者の理想は、「多くのプラットフォームに」「低コストで」「遅滞なく」アプリケーションを提供することです。
ところが、実際のスマホアプリ開発では、プラットフォームごとにゼロから開発し直す必要があり、ターゲットが増えるごとに開発コストは2倍、3倍と増加します。
結局のところ、ユーザー数の多いプラットフォームに集中して開発し、ローンチすることに落ち着きがちです。