■ 起動速度

 HDDの遅さが際立ちますが、「Optaneメモリ」を追加するとSSDよりも高速な結果になりました。

 「Optaneメモリ」はキャッシュ用に設計されているので、SATAとバスが異なるとはいえ、SSDよりも俊敏に動作します。
 高速起動用のハイバネーション・データもここに保存されていると思われるので、多量のメモリを搭載している場合は、「Optaneメモリ」も。大きい容量の製品を選ぶといいかもしれません。

 その他、動作速度の改善を計測してみました。
OS起動速度※
・HDD…37秒
・SSD…6秒
・Optaneメモリ…6秒

※BIOS画面が消え、デスクトップが表示されるまでの時間。

 「Optaneメモリ」とSSDはほぼ差は無い結果となりました。
 ストレージ側以外の部分がボトルネックになっていると思われます。とは言えHDDでこの起動速度は感動的です。

■ 「3D Mark11」ベンチマーク

 次に。「3D Mark11」の実行時間を計測しました。
 「ベンチマーク」自体の速度には差は出ませんが、「ロード時間」などで差が出てきます。

・HDD…5:10
・Optaneメモリ
 1回目…5:13
 2回目…5:05
 3回目…5:04
・SSD…5:02

 結果としては「SSD」が最速であり、「Optaneメモリ」は、実行するごとに動作速度が速くなっていきました。

 ゲームなども、実行するたびに高速化するものと思われますが、マップを変更したり異なる重量級ソフトを実行すると、キャッシュが外れてしまうかもしれません。
 ただし、数値には出てこないものの、「SSD」よりも「Optaneメモリ」のほうが、動きがスムースで表示される画面がなめらかでした。

 このように、大きな期待は禁物ながら、「Optaneメモリ」は、微かでありながら、使用感に直結する部分のボトルネックに働き、効果を発揮することがあるようです。

 なお、「Optaneメモリ」を外すときは、取り外し処理を行なわないと、データを紛失したり最悪、パーティションクラッシュに陥る可能性があります。
 取り外す場合やHDDを変更する場合は、取り外し処理を必ず行いましょう。

その他の効果

 「Optaneメモリ」を使うと、HDDへのアクセスが明らかに減ります。
 つまりこれは、HDDの寿命延長の効果が期待できるということです。

 「キャッシュ・ヒット」が少ない作業用PCなどでも、ヘッドの動きを減らせる効果が期待できるので、反応が良く、小気味良い作業環境を実現できるかもしれません。