「C#言語」を使った、ライブラリおよびクロスプラットフォーム開発環境である、「Xamarin」(ザマリン)について簡単に説明します。

■大西 武

Xamarin

 「MacOS」や「Linux」など、Windows以外の環境で「.NET Framework」を使ったアプリを動かせるようにする、「Mono」(モノ)というライブラリがあります。
 「Xamarin」(ザマリン)は、このライブラリを使って「モバイル・アプリ」を開発するために作られました。

 「Xamarin」を使えば、「Windows」や「Macアプリ」だけでなく、「iOS」や「Android」や「Windows」モバイルアプリ向けなど、複数の環境に展開したアプリの共通部分で、同じソースコードを使った開発ができます。
 これを「クロス・プラットフォーム」開発と言います。

 「Xamarin」は、2016年にマイクロソフトに買収されました。
 それをきっかけに「個人開発者」や「年商100万ドル未満の会社で5人未満のチーム」を対象に、「無料」で使えるようになりました。

 開発には、Windowsでは「Visual Studio」を使い、Macでは「Visual Studio for Mac」を使います。

 「Xamarin」があれば、これまでに培ってきた「C#」のスキルやコードが活用できます。
 世界で、26億台あるデバイス上で動くアプリが、開発できるのです。

 「Xamarin」には、プラットフォーム別に「Xamarin.Forms」「Xamarin.iOS」「Xamarin.Android」「Xamarin.Mac」「CocosSharp」というライブラリがあります。

Xamarin.Forms

「Xamarin.Forms」

 ロジックだけでなく、「UI」(ユーザーインターフェイス)のほとんどの部分も、コードを共通化して開発できます。

 40以上の「ネイティブ・コントロール」を含んだ「コントロール」や「レイアウト」の「UI」が用意されており、「iOS」「Android」「Windows Phone」「Windows 8.1」「UWP」(Universal Windows Platform)に向けた開発が可能です。

 ゲームも作れますが、絵やサウンドを用いなくても、用意された「UI」だけでもアプリが完成できるので、「IDE」だけの「オール・イン・ワン」で開発できます。

 「ライブラリ・パッケージ・マネージャー」である「NuGet」を使えば、ハイクオリティな「コンポーネント」や「パッケージ」を手軽にダウンロードでき、自分のプログラムに機能追加が可能になります。


・「コードの共有」をしたい場合
・プラットフォーム間で機能や操作感を最適な形で共通化させたい場合


は、「Xamarin.Forms」がその真価を発揮するでしょう。