東京工業大学の学術国際情報センターで、日本を代表するスーパーコンピュータのひとつ、「TSUBAME」の最新バージョンが発表されました(2月17日)。

■ arutanga

Pascal世代のGPU「P100」を採用

 2月17日、東工大の学術国際情報センターの会議室は、IT系だけでなく新聞社などのメディアも多く詰めかけ、立ち見する記者も出る、大盛況の記者会見となりました。「TSUBAME 3.0」に注目が集まっていることが、よく分かります。

スパコンへの関心の高さがよく分かる

「3.0」のテストベッド「KFC」

 発表は「液浸による高温冷却系」の性能試験を行ない、「3.0」のテストベッドとなった「KFC」の概要と、その電力あたりの演算性能の高さの紹介から始まりました。

「3.0」のテストベッドだった「TSUBAME-KFC」

 「KFC」は2013年の「Green500」ランキングで世界1位に輝いた「ウルトラグリーン・スパコン」です。
 「3.0」は、その研究成果を生かしつつ、「KFC」ではブレードごと冷媒となる「油」に浸していたのを、CPU、GPUの各プロセッサ部のみを「水」を冷媒として冷却する方式に変えて、高い省電力性能と、世界トップクラスの演算性能の両立を図ります。

「TSUBAME 3.0」のシステム構成

 「3.0」は540の計算ノードから構成され、各ノードにはインテルの「Xeon E5-2680(14コア)」CPU2基とNVIDIAのGPU「P100(Pascalアーキテクチャ)」4基、256GBのメモリ、2TBのインテル製NVMe対応SSDが搭載されています。
 36枚のブレード型ノードが1ラックに搭載され、2つのラックが左右に並んで1対の冷却用システム「ICE XA」を構成します。

「TSUBAME 3.0」のシステム概要

「ICE XA」は2ラック一対の構成で、左右に36ノードずつ収容される

 「ICE XA」は「ヒューレットパッカード」の子会社である「日本SGI(株)」と東京工業大学が共同開発した計算ノード収容ラックシステムです。