目指しているのは手の自由

 取材して印象だったのは「自由」というキーワードでした。

 人が行なう作業がすべて手で行なわれるので、手の作業を完全に制約のない自由なものにしたい、とのことでした。

 たとえばVR内に入ってしまえば、「物理法則」が無視できるので、無限の可能性があります。
 遠隔操作ができて「宇宙ステーション」の操作もできると「空間の制約」がなくなります。
 操作を記録さえすれば、操作者がなくなった後にロボットでその動きを再現できるので「時間の制約」もなくなります。
 老化や事故などで筋力が衰えてしまった場合に補うことで「身体的な制約」からにも自由になります。
 手の作業を数値化すれば、それを複数台のロボットで再現したり、数値なのでプログラム的に改変もでき、今まで数値化されてなかった「技能がデータ化された価値」がまた生まれてくるということでした。

開発で難しく感じているところ

 開発で難しく感じているところとして、特に「モータのトレードオフ」が難しかったとのことです。

 力をきちんと出そうとすると、力の分解能が悪くなり、「やわらかいもの」「固いもの」などの表現力を上げようとすると力が弱くなるため、バランスをとるのに苦労したそうです。

 現在主流の「VRコントローラ」は基本はゲームのコントローラの延長線上のような、「スティック型」に「ジョグスライダー」がついたもので、手に付けることができる「VRデバイス」としては、本誌でも連載中の「UnlimitedHand」などがあります。
 「EXOS」の登場で、手のコントローラ市場がより活発化しそうです。

 まずは、「研究室」「BtoB」「リハビリ施設」などでの利用を想定していて、今年中には、何かしらの製品の発表を行ないたいとのこと。発表が待ち遠しいですね。

代表取締役 山浦 博志氏