2015年ごろから「フィンテック」という言葉が日本のマスコミやインターネットで盛んに見られるようになりました。

■赤間 世紀

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「フィンテック」とは

 「フィンテック」(Fintech, FinTech)は、「金融」(Finance)と「技術」(Technology) の融合技術で、今後、世の中の金融の仕組みを大きく変えるとも言われています。

 なお、「フィンテック」の「技術」は「IT」(Information Technology)が中心になります。すなわち、「コンピュータ」や「インターネット」に関する技術です。
 「IT」は、現在では、「ICT」(Information and Communication Technology) とも言います。

 「フィンテック」に対応する技術は、2000年代前半にはすでにありました。
 たとえば、「ネット・バンクング」「オンライン・トレード」「金融工学」などがそのような技術に相当します。

 しかし、「フィンテック」が注目さるようになった要因は、少なくとも 2 つあると考えられます。

①「スマートフォン」の普及と、それを支える「インターネット」に関連する技術の進歩。
②いわゆる「人工知能」「ビッグデータ」などの最先端技術の応用。

 現在、「フィンテック」が注目されていますが、その概要は必ずしも明確ではありません。
 なぜなら、その技術は多様で、研究段階のものも少なくないからです。

 「フィンテック」は、現在、世界的に急速に普及しています。
 そして、日本政府も「フィンテック」を推進する立場であり、日本でも成長分野のつと考えられています。
 よって、我々は、「フィンテック」について正しく理解する必要があります。

歴史

 「フィンテック」に相当するサービスが初めて登場したのは、年に創業した「PayPal」ペイパルだと考えられます。

 当時、「インターネット」は普及途上でしたが、それを利用した金融サービスという点で、注目されました。

 「フィンテック」が世界的に注目されると、日本でもさまざまな動きがありました。

2015年5月 「クラウド・ファンディング」を考慮した「改正金融商品取引法」が施行。
2016年4月 「日本銀行」は「フィンテック・センター」を設置し、「イオン銀行」は指紋認証のみで利用可能な「ATM」の実証実験を開始。
2016年5月 銀行の企業への融資を容易にする「改正銀行法」が成立。これは、銀行や銀行の持ち株会社による事業会社への出資制限を緩和するもので、IT企業の出資を容易にすると考えられる。
2016年7月 三菱東京UFJ銀行が世界最大級のビットコイン取引所への出資を決定。「ビットコイン」は、ネット上で流通する仮想通貨。

 「フィンテック」の歴史は、まだ浅いと言えます。
 誰が「フィンテック」という用語を最初に用いたかは定かではありませんが、2016 年には一般的に使われるようになったと考えられます。