部品の定数計算

 「部品の定数」は、次の図に記載されている番号順に決めました。

部品の定数計算

 詳細は、次の通りです。

①「AC100V」に接触する部品

 「AC100V」に接触する部品(ACコード、ヒューズ、ヒューズボックス、スイッチ、ネオンランプ、配線材、トランス)の選定は、各部品のデータシートや取扱説明書から、すべて「AC100V」で使える部品を選びました。
 「ネオンランプ」は、“抵抗を入れて使うタイプ”と、“そのまま利用できるタイプ”があるので、ここでは、そのまま利用できるタイプを選んでいます。
 また、「配線材」は見落としやすい部品ですが、こちらも「AC100V」用のものを利用しています。

②「トランス」の出力を求める

 部品の選定をするには、「トランス」から出力される「電圧」と「電流」の値が必要なので、これを求めます。
 トランスで変換された電圧は、「交流12V」です。
 電流は、トランスが容量「6VA」なので、「P=VI」より、「I=P÷V=6÷12V=0.5A」になります(この電流値は、データシートにも「2次電流」として記載されています)。

③ブリッジ・ダイオード

 「ブリッジ・ダイオード」を通ると、電圧が下がります(ドロップ電圧)。
 「ブリッジ・ダイオード」のデータシートによると下がる電圧は「0.8V」です。今回は2個あるため、「1.6V」下がります。

 トランスは交流なので、直流の電圧に換算すると、「12V×1.4倍=直流16.8V」になります。
 よって、「ブリッジ・ダイオード」から出てきた電圧は、「16.8V-(0.8V×2個)=15.2V」になります。

④可変レギュレータ

 トランスからの電圧と電流は、「12V 0.5A」なので、この仕様に使えそうな「レギュレータ」を探します。
 定番の、「LM317P可変レギュレータ」(以降、「LM317P」)は、「1.2V~37V 1.5A」仕様が、使えるかをチェックします。

 この「LM317P」は、入力側は出力側よりも「3V以上40V以下」(3V≦入力電圧Vin-出力電圧Vout≦40V)の、高い電圧が必要です。
 トランスのデータシートに容量「6VA(12V×0.5A)」と記載されているので、レギュレータには、「12V」で「0.5A」が流れます。
 最小出力を「1.5V」にすると、「15.2V-1.5V=13.7V」で、条件に合っています。
 最大出力を「12V」にすると、「15.2V-12V=3.2V」で、条件に合っているので、このレギュレータは使用できます。

「可変レギュレータ」の定数計算

 レギュレータのデータシートによれば、「4mA」以上の負荷電流(出力する電流)が流れないと、「LM317P」は動かないので、余裕をもって、「10mA」を流すことにします。
 「VREF」の電圧は「1.25V」で安定している(VREF=1.25Vと、データシートに記載されている)ので、「V=IR」より、「R1」の抵抗は、「R1=V÷I=1.25V÷10mA=125Ω」となります。
 今回は「150Ω抵抗」が手元にあったので、「150Ω」としました。「150Ω」だと、電流は「1.25V÷150Ω=8.3mA」流れるので、OKとしました。

 電力は、「P=VI=IR×I=0.0083A×150Ω×0.0083A≒0.010W」なので、「R1」の抵抗は、「1/4W抵抗」(0.25W抵抗)を使います。